前から行きたいと願っていた小漁山にやっと登ることができた。4月19日(土)の天気は快晴。Nさん、Mさん、Hさん、Oさんと私の5人で6:40にオコタン分岐を出発。コースは、オコタンペ山〜漁岳〜小漁山〜オコタンペ湖というルートで、総距離17キロ、総行動時間9時間のとても厳しい山行だった。
オコタンペ山への尾根取り付きは笹があらわになっていてギリギリ間に合ったという感じ、しかも朝のため雪面は凍結しヒヤヒヤの登りとなった。オコタンペ山頂付近では全層雪崩につながる大きな亀裂ができていた。オコタンペ山からの雪面はしっかりと締まってつぼ足で十分、念のため漁岳手前のコルで軽アイゼンを装着して急斜面を登り、予定よりもかなり早く漁岳に到着した。
漁岳山頂は快晴で風もなくこれ以上望めない天気に恵まれた。他の登山者が登ってきているのを見て次の目的である小漁山に向かった。途中から雪も緩んで踏み抜くようになってきたため、コルの付近でスノーシューに履き替え真っ白で広大な雪面を歩く。途中で小漁からピストンしてきた3名の登山者と行きかい、漁岳から約1時間で小漁山に到着した。この時点で予定より1時間ほど早い。
急坂の下降を予想して気を引き締め12時過ぎに小漁岳を出発、そしていきなり南西尾根に方向を誤る。途中で気づき深手を負うことはなかったが、ここは今回の大きな反省。気を取り直しトラバース気味に1128Pに向かう。上から見ると1128Pの手前から左に降りていけそうに見えたが近づいてみると巨大な雪庇の崖になっているので1128Pに進んでピークを乗りこえたが、その先が結構な細尾根でここの通過が一番緊張した。その後もなるべく緩やかな斜面を選びながら下まで降り、やれやれとホッと一息をついた。しかし、登山はここで終わりではなかった...
オコタンペ湖はすっかりと溶けていて、我々は左側の淵を伝って道路を目指した。最初のうちは”小川のせせらぎに癒されるね”と言いながらのんびり歩いていたが、尾根がせり出した箇所にくると湖面の淵を歩くことができなくなり、かなり本格的な藪漕ぎで尾根を乗り越えるはめになった。もう一か所そんなところを越えてやっと道路に出ることができ、心から一息つくことができた。そして道路を歩いて車止めに到着すると、途中の貯金を使い果たし予定通りの16時になっていた。いろいろな要素が織り交ざった今回の山行は、二度と来ることはないだろうという他のメンバの感想と共に、長く自分の記憶に残ると思う。みなさんご苦労様でした。
〔コースタイム〕 06:25 オコタン分岐駐車場 着 06:40 駐車場 発 07:00 尾根取り付き 08:10 オコタン山(968.0m) 09:50 1175mポコ 10:20 漁岳頂上 着 10:50 漁岳頂上 発 11:50 小漁山頂上 着 12:10 小漁山頂上 発 12:35 1128mポコ頂上 13:12 Co920(急斜面手前でアイゼン装着) 13:35 Co650(急斜面の終わり) 15:15 道道78号へ(オコタンペ湖展望台) 15:50 オコタン分岐駐車場 着 総行動時間−9時間10分 |